温室の光について:チランジアを育てるためのLED照明
まずはチランジア育成の光についてです。
チランジア育成について調べてみると
よく50%遮光とか60%遮光と書いてあります。
真夏の太陽は10万〜20万ルクス。
明るい曇りが5万ルクス程度
暗い曇りが1〜2万ルクス程度です。
とりあえず、照度計を購入して家の中の光を計測してみました↓↓
まず、照度計を購入してわかったことは
携帯アプリの照度計は全くあてにならないということです。
測定値が全然ちがいます。
まず、測定したのは11月の東京です。
晴れた日の午前中の直射日光は3〜4万ルクス、直射日光のあたらない明るい窓際は6000ルクス程度でした。
これが12月になったとたん、窓際ですら2000〜3000ルクスへ。
どんよりした雨の日は1000ルクスにも届かなくなってしまいました。
これではチランジアに十分な光量を確保できないでしょう。
60%遮光というと、真夏ならば4万ルクス程度になるのでしょうか?
屋外ではその光が常に当たっているわけではありません。
植物の種類によって葉焼けなどの傷害がおこる光量が3万ルクスということも考慮にいれるべきです。
次に光補償点について考えてみます。
光補償点は呼吸によるCO2産生と光合成によるCO2吸収が等しくなる光量です。
つまり、植物がギリギリ生きていける光量となります。
陰性植物の光補償点が100〜500ルクス
陽性植物の光補償点が1000〜2000ルクス
ということを考えると、
最低でも2000ルクスは必須でしょう。
さらに常緑樹には5000ルクス、落葉樹には10000ルクスが望ましいとされています。
チランジアは…常緑樹?? ですかね・・・??
これらのことから考えると
5000〜2万ルクスの間の光があれば育成は可能なのではないでしょうか。
この光量を確保するLED照明を設置する必要があります。
植物育成LEDを検索すると
結構ピンク色の照明がでてきますが
あれは家の中がものすごい異様な雰囲気になりますから却下です。
うちはしかも寝室に温室をおきますから。
ピンクとかありえません。
うちの温室の写真を見てください↓↓
きれいでしょ。
3種類のライトを設置しています。
まずは、ヤマタノオロチみたいなこの照明。
光に思いっきり近づけると2〜3万ルクス程度あります(そんな使い方はしませんが)。
5センチ程度離れたところで10000ルクス。
10センチでは6000ルクス。
20センチ離れると2000ルクス強程度です。
これは4つある光の方向を自由に動かせるので、適度な角度・距離に調節して使います。
また、24時間タイマーが内臓されています。
タイマーの使い方は、少し複雑ですが、覚えてしまえば簡単です。
一度スイッチをONしたら、スイッチOFFまでの時間を設定します。
例えば13時間に設定すると、設定を完了した時から13時間後にライトがOFFになります。
そして、ライトがOFFしてから24−13=11時間後に再びスイッチが入ります。
これを自動で無限ループしてくれます。
つまり、ライトをONにしたい時間に起床しなければいけません。
うちの場合、朝6時半から13時間つけていますので
初日に6時半に起きて設定しました。
4首とも点灯させると18W程度とのこと。
1か月の電気代は190円といったところでしょうか。
ちなみに、電気代の計算は→このサイトが便利です。
続いて、3首のこの照明。
これも、光の強さは先ほどの4首と同じでした。
タイマーは3H、9H、12Hの3つしかなく、設定の仕方も4首のものと同じです。
4首と1時間の差ができてしまいますが、ご愛敬ですね。
ならべて使っています。
そして、写真の一番上に2つ鎮座しているのが
AMATERASの20Wです。
最近10Wタイプも発売されましたが、うちはあえての20Wです。
AMATERASは太陽光に近い波長をつかった、演色評価指数Ra97のLED照明です。
ちなみにAMATERASの固定はこれです。
上のヤマタノオロチもキレイだと思いましたが、いざ使ってみると明るさと白さが全然ちがいますね。
AMATERAS20Wは40cm離れた位置での照度18000ルクス!
実際測ってみましたが、ライトの下端から40cmで15000ルクスでした。
光源は反射板の根元にあるので、光源からの距離40cmだと確かに18000ルクスでした。
1日12時間使用時の電気代は200円。
うちは2台、13時間稼働なので400円ちょい。
AMATERASにはタイマーがついてないので、外部のタイマーコンセントを使用します。
これはあらかじめON/OFFのタイミングを設定しておけば、あとはコンセントに指すだけで
全自動でON/OFFを管理できます。
うちは6:30〜19:30 ONしか設定していないですが
14プログラム設定できるので
1時間毎にON/OFFを繰り返したりもできます。
さて、LEDは省電力とはいえ、これだけ使えば電気代も馬鹿になりません。
AMATERAS20Wは月200円ですが
あたらしく発売になった10WタイプのAMATERASならその半額です。
照度は40cmで13580ルクスということなので
決して大きく劣るものではありません。
上手く使えば十分対応できます。
温室を大きくして、大量に光源を使うようにでもなったら考えます。
そして最後に、光量の特徴について。
一番上の段、AMATERASとヤマタノオロチが混在しています。
AMATERASの届かないところをヤマタノオロチがカバーしていますが
さらにルクスは足し算が可能です。
ヤマタノオロチを加えることで
4000ルクスのところが5500ルクスにといった具合に
光量アップを狙っています。
さらに強力なAMATERASの光は、植物の隙間をとおって
2段目、3段目まで影響を与えます。
こんな感じで、うちの温室は場所にもよりますが4600〜15000ルクスを確保しています。
お気に入りの子は天照大御神の真下固定ですがw
植物たちは水を上げるたびに置き場が変わるので、平均してみんな光を浴びれます。
この温室。。。
すでにどんどんチランジアが増えて、ぎゅうぎゅうになりつつありますが
とりあえずは、この温室でこの冬は過ごすことにします。
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